ある、雪の舞い落ちる冬の日・・・。
俺は駅前のベンチで、いとこの少女、
水瀬名雪と7年ぶりに再会した。
今いる場所。 そこは、昨日まで暮らしてた俺が 生まれ育った街ではなかった。 急な引越しの決まった俺を快く迎えてくれた 名雪と母親の住む街。 そして俺にとっては、 子供の頃の微かな記憶の中にある、 思い出の街・・・。 |
あまり大きくない地方都市。そこにある一軒家に1人で住んでいる遥彼方。
両親は他界し天涯孤独の身だったが、そのことにめげる事無く丘の上の小さな学園に通いながら友達に囲まれ楽しく過ごしていた。 ある時、彼方の身の上に思ってもみない事実が圧し掛かる。 驚愕し混乱するものの、何とか心の平静を取り戻した彼方は1つの決断を下す。可能な限りこの現実を守ろう、と。 |
それは、誰にでも起こるかもしれない、すこしふしぎな物語り――。
どこにでもある、町を舞台に、 ふとしたきっかけで始まる、不思議なお話し。 一緒に暮らしたり、夜の校舎に忍び込んだり…。 普段と『すこし』だけ違う、 そんな世界の物語りです。 |